草木染めウールを長持ちさせる洗い方
草木染めのウールは、化学染料のものと比べて色の定着の仕方が異なります。正しく洗えば長く色を楽しめますが、間違った洗い方をすると最初の数回で色が大きく変わってしまいます。Sparrow Dawnで扱っている岡山の工房のストールを例に、具体的な手順をご説明します。
草木染めが色落ちしやすい理由
化学染料は繊維の内部に色素を定着させますが、藍や柿渋などの植物由来の染料は繊維の表面に色素が乗っている状態に近いです。そのため、摩擦や強いアルカリ性の洗剤によって色素が落ちやすくなります。
特に藍染めは最初の数回の洗いで色素が少し落ちるのが自然な経過です。これを「色が落ちた」と心配する方が多いのですが、ある程度落ち着いた後は安定します。最初の洗いで色が出ても、慌てないでください。
正しい洗い方の手順
洗面器にぬるま湯(30度以下)を張り、ウール用の中性洗剤を少量溶かします。洗剤の量は規定量の半分程度で十分です。ストールを折りたたんで洗面器に入れ、押し洗いします。こすったり、もんだりしないでください。
すすぎは2回行います。1回目は洗剤が残らないようにしっかりと、2回目は柔軟剤代わりに少量の食酢(大さじ1程度)を加えると、色が安定しやすくなります。藍染めには特に効果があります。
- 洗面器にぬるま湯(30度以下)を用意する
- ウール用中性洗剤を規定量の半分溶かす
- 押し洗いのみ(こすり・もみ洗い禁止)
- すすぎ2回目に食酢を少量加える
- タオルで水気を取り、形を整えて陰干し
保管のときに気をつけること
ウールは湿気と虫害に弱いです。シーズンオフに保管する場合は、洗ってから完全に乾かした状態で、通気性のある布袋に入れてください。ビニール袋は湿気がこもるので避けてください。
防虫剤を使う場合は、直接ストールに触れない位置に置きます。ナフタレン系の防虫剤は素材を傷めることがあるため、天然素材のものを選ぶほうが安心です。
草木染めの色の変化は、使い込んだ証拠でもあります。最初の色と5年後の色、どちらも同じストールの表情です。洗い方に迷ったときは、店頭でお気軽にご相談ください。